生命保険のための医学知識

    生命保険会社の査定医長として、日々の引受と支払査定業務で気付いた病気と
  手術について解説して行きます。


   最近の担当保険分野は、生命保険、医療保険、がん保険、団体医療保険、海外旅行保険、
  医師賠償責任保険、就業不能団体信用費用保険など多岐にわたっています。



 査定者や営業担当者の医学知識の向上に少しでもお役に立てれば幸いです。

OCNブログ人から引っ越ししました。

衣類や寝具などのさまざまな皮膚に対する刺激により、また誘因・原因となる物質やその他の因子により引き起こされ、現れる皮膚の炎症です。特徴は、小水疱、小丘疹、小膿疱、かさぶたなどのいろいろな発疹が同じ場所に混ざって現れることでかゆみを伴います。

疾患概念・原因

湿疹(eczema)とは、さまざまな症状を呈する皮膚炎で、環境や外部からの刺激などの外的要因と、健康や皮膚の状態などの内的要因の2つが合わさって起こると考えられています。

外部刺激→炎症物質の放出→炎症→湿疹・皮膚炎の症状

皮膚炎の症状
掻痒感、紅斑、丘疹、小水疱、膿疱、びらん、潰瘍、痂疲、落屑

原因疾患としては以下のような疾患があります。 
  • アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis) 
  • 接触性皮膚炎(contact dermatitis) 
  • 一次刺激性接触皮膚炎(ICD, Irritant Contact Dermatitis) 
  • アレルギー性接触皮膚炎(ACD, Allergic Contact Dermatitis) 
  • 脂漏性皮膚炎(Seborrheic Dermatitis) 
  • 貨幣状皮膚炎(Discoid eczema) 
  • 自家感作性皮膚炎(Autosensitization dermatitis) 
  • 皮脂欠乏性皮膚炎(皮脂欠乏症、乾皮症、乾燥肌)
  • 酒さ様皮膚炎(rosacea-like dermatitis) 
  • 汗庖(汗疱状湿疹、異汗性湿疹) 
  • 手湿疹(主婦湿疹)
治療は、ステロイド外用剤が一般的です。
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角化症とは、角化過程の異常を主病態とする疾患群の総称で、炎症性、機械的刺激、遺伝性その他の原因によって生じます。角化異常症ともいいます。以下に代表的角化症を示します。
  • 遺伝性角化症
      魚鱗癬、掌蹠角化症、ダリエ病、紅斑角化症 
  • 後天性角化症
      炎症性角化症
       乾癬、毛孔性紅色粃糠疹、類乾癬、扁平苔癬、ジベルばら色粃糠疹
     非炎症性角化症
       胼胝、鶏眼、毛孔性角化症、黒色表皮腫
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下腿伸側にでき疼痛をともなう、表面が赤い皮下結節です。3~6週間くらいで出来た順に治癒します。原因は多岐にわたり、溶連菌感染・結核・真菌などに対するアレルギー、薬剤、サルコイドーシス、ベーチェット病などが考えられます。始めに発熱、倦怠感、関節痛などを伴うことがあります。また、慢性型には遊走性結節性紅斑があります。
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繰り返し再発する皮膚病で、特徴として皮膚が赤く盛り上がり、射撃の的のように見える皮疹ができます。薬物、感染症、あるいは病気に反応して起こるアレルギー反応が原因となり、症例の約90%は、単純ヘルペスまたはマイコプラスマ感染症を伴います。腕、脚、顔面、手のひらや足の裏に紅斑が体の左右対称な場所にできます。スティーヴンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症(TEN)に発展するものもあります。

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高熱とともに口唇、口腔、眼結膜、外陰部に高度の発赤、びらん、出血などの粘膜病変がおき、さらに全身の皮膚に紅斑、水疱、びらんが認められる重篤な全身性疾患です。原因の多くは抗生物質製剤、解熱鎮痛消炎剤、抗てんかん剤、消化性潰瘍用剤、催眠鎮静剤、精神神経用剤、緑内障治療剤、筋弛緩剤、高血圧治療剤などの薬剤により発症し、その他、ウイルスや肺炎マイコプラズマ感染に伴っても発症します。年間100万人当たり1~10人の発症率です。別名、粘膜皮膚眼症候群(mucocutaneous ocular syndrome; SJS)や重症型多形紅斑(EM major)ともいい、一部は中毒性表皮壊死症(TEN)へ進展することもあります。

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血管性浮腫(angioedema)とは、血管透過性亢進による浮腫で、真皮下層から皮下脂肪組織に起こった蕁麻疹です。口唇と眼瞼に好発し、掻痒はないのが特徴です。クインケ浮腫、血管神経性浮腫、突発性浮腫ともいいます。遺伝性のもの(遺伝性血管浮腫、HAE)もありますが日本では極めてまれです。
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皮膚の中の小さな血管が一時的に膨らみ、血液の中の血漿が周囲に滲み出た状態をいいます。蕁麻疹は食べ物・食品添加物・花粉・ハウスダストなどのアレルギー物質が原因である内因性と、寒さ・ストレス・細菌・ペットなどのアレルギー以外のものが原因である外因性があります。食べ物が原因で、かつ運動により引き起こされる食物依存性運動誘発蕁麻疹の場合、気管が腫れるタイプの症状は急に起こると、呼吸困難がおこり窒息をすることもあります。原因不明のことも多いです。蕁麻疹発症の機序は、血管透過性が亢進し、真皮上層に浮腫を形成することによるものです。症状が6週間以内で終息するものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といいます。(日本のガイドラインでは4週間で区別しています)


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主として成長期に起こる長管骨核(第2次骨核)、短管骨の第1次骨核または骨突起に発生する阻血性骨壊死で、骨X線検査で硬化陰影、濃淡不整、扁平化などが認められます。40種類以上の種類があり、第一発見者の名前が付けられることが多いようです。次のような疾患があります。
 
  • ペルテス病
  • オスグット・シュラッター病
  • セーヴァー病
  • キーンベック病
  • ケーラー病
  • フライバーグ病
  • パンナー病
  • ジョイエルマン病
  • ブラント病
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神経痛性筋委縮症は、片側上肢の神経痛で発症し、疼痛の軽快後に限局性筋萎縮を生じる疾患で、運動器疾患とも症状が類似していることから、診断にいたらない患者も多いようです。
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特発性大腿骨頭壊死症(idiopathic hip bonenecrosis)とは、大腿骨頭の阻血性壊死による圧潰から股関節機能障害を起こす原因不明の病態です。脱臼や骨折など血流障害の原因が明らかなものを除きます。酸化ストレス、血管内皮機能障害、血液凝固能亢進、脂質代謝異常、脂肪塞栓、骨細胞アポトーシスなどが指摘されていますが、病因は不明です。骨壊死の発生時点では自覚症状はありません。進行して大腿骨頭の圧潰が生じると特発性大腿骨頭壊死症の発症となります。MRI検査で新鮮な圧潰を確認します。アルコール大量摂取者、SLEなど膠原病のステロイド治療後に多いことが知らています。20~30歳代の若年世代の方も多いです。治療は、保存的治療と手術療法がありますが、進行すると人工股関節全置換術が行われます。保存的治療の1つとして、再生医療による臨床治験が行われています。
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