生命保険のための医学知識

    生命保険会社の査定医長として、日々の引受と支払査定業務で気付いた病気と
  手術について解説して行きます。


   最近の担当保険分野は、生命保険、医療保険、がん保険、団体医療保険、海外旅行保険、
  医師賠償責任保険、就業不能団体信用費用保険など多岐にわたっています。



 査定者や営業担当者の医学知識の向上に少しでもお役に立てれば幸いです。

OCNブログ人から引っ越ししました。

骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes; MDS)とは、血液細胞のがんの1つで、白血球・赤血球・血小板の血液細胞のおおもとになる、造血幹細胞(hematopoietic stem cell;  HSC)が異常を起こす病気です。末梢血で赤血球・血小板の減少、白血球数の異常(減少や増加)などの血液細胞数の異常がみられます。いわゆる前白血病状態です。治療としては、完治の可能性がある造血幹細胞移植、急性骨髄性白血病に準じた治療の抗がん剤治療、免疫抑制療法、ビタミン療法、輸血などの支持療法があります。

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SAPHO症候群とは、慢性の皮膚疾患と骨関節炎を合併した病態で、その特徴であるSynovitis(滑膜炎)、Acne(ざ瘡)、Pustulosis(膿疱症)、Hyperostosis(骨化過剰症)、Osteitis(骨炎)から、頭文字を並べて命名された疾患である。皮膚症状としては、掌蹠膿疱症、ざ瘡、尋常性乾癬が多い。関節炎は、膝関節や足関節の末梢関節炎が多いが、胸鎖関節の炎症と異常骨化が特徴的である。その他、脊柱や仙腸関節などの軸性関節炎も見られる。クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患との関連性も示唆されている。 HLA-B27が13-30%程度陽性となることから、脊椎性関節炎の亜型とも考えられている。
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末梢血中好酸球数が異常増加し、450/μLを超えるものを指します。原因は様々であり、明らかになっていませんが20~50歳の男性に多いのが特徴です。好酸球の浸潤は、造血器・神経・皮膚・呼吸器など多岐にわたり、これら浸潤臓器に基づいた症状を呈します。このほか全身倦怠感・筋肉痛・発熱などを認めます。症状として、過半数には、紅斑・丘疹や蕁麻疹などの皮膚症状が出現します。その他、心臓の病変が多く、心筋の壊死による梗塞から心不全を生じることがあります。皮膚症状のみの場合はステロイド薬の外用・光線療法、全身症状や臓器病変がある場合には、ステロイド薬の内服を行います。

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衣類や寝具などのさまざまな皮膚に対する刺激により、また誘因・原因となる物質やその他の因子により引き起こされ、現れる皮膚の炎症です。特徴は、小水疱、小丘疹、小膿疱、かさぶたなどのいろいろな発疹が同じ場所に混ざって現れることでかゆみを伴います。

疾患概念・原因

湿疹(eczema)とは、さまざまな症状を呈する皮膚炎で、環境や外部からの刺激などの外的要因と、健康や皮膚の状態などの内的要因の2つが合わさって起こると考えられています。

外部刺激→炎症物質の放出→炎症→湿疹・皮膚炎の症状

皮膚炎の症状
掻痒感、紅斑、丘疹、小水疱、膿疱、びらん、潰瘍、痂疲、落屑

原因疾患としては以下のような疾患があります。 
  • アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis) 
  • 接触性皮膚炎(contact dermatitis) 
  • 一次刺激性接触皮膚炎(ICD, Irritant Contact Dermatitis) 
  • アレルギー性接触皮膚炎(ACD, Allergic Contact Dermatitis) 
  • 脂漏性皮膚炎(Seborrheic Dermatitis) 
  • 貨幣状皮膚炎(Discoid eczema) 
  • 自家感作性皮膚炎(Autosensitization dermatitis) 
  • 皮脂欠乏性皮膚炎(皮脂欠乏症、乾皮症、乾燥肌)
  • 酒さ様皮膚炎(rosacea-like dermatitis) 
  • 汗庖(汗疱状湿疹、異汗性湿疹) 
  • 手湿疹(主婦湿疹)
治療は、ステロイド外用剤が一般的です。
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角化症とは、角化過程の異常を主病態とする疾患群の総称で、炎症性、機械的刺激、遺伝性その他の原因によって生じます。角化異常症ともいいます。以下に代表的角化症を示します。
  • 遺伝性角化症
      魚鱗癬、掌蹠角化症、ダリエ病、紅斑角化症 
  • 後天性角化症
      炎症性角化症
       乾癬、毛孔性紅色粃糠疹、類乾癬、扁平苔癬、ジベルばら色粃糠疹
     非炎症性角化症
       胼胝、鶏眼、毛孔性角化症、黒色表皮腫
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下腿伸側にでき疼痛をともなう、表面が赤い皮下結節です。3~6週間くらいで出来た順に治癒します。原因は多岐にわたり、溶連菌感染・結核・真菌などに対するアレルギー、薬剤、サルコイドーシス、ベーチェット病などが考えられます。始めに発熱、倦怠感、関節痛などを伴うことがあります。また、慢性型には遊走性結節性紅斑があります。
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繰り返し再発する皮膚病で、特徴として皮膚が赤く盛り上がり、射撃の的のように見える皮疹ができます。薬物、感染症、あるいは病気に反応して起こるアレルギー反応が原因となり、症例の約90%は、単純ヘルペスまたはマイコプラスマ感染症を伴います。腕、脚、顔面、手のひらや足の裏に紅斑が体の左右対称な場所にできます。スティーヴンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症(TEN)に発展するものもあります。

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高熱とともに口唇、口腔、眼結膜、外陰部に高度の発赤、びらん、出血などの粘膜病変がおき、さらに全身の皮膚に紅斑、水疱、びらんが認められる重篤な全身性疾患です。原因の多くは抗生物質製剤、解熱鎮痛消炎剤、抗てんかん剤、消化性潰瘍用剤、催眠鎮静剤、精神神経用剤、緑内障治療剤、筋弛緩剤、高血圧治療剤などの薬剤により発症し、その他、ウイルスや肺炎マイコプラズマ感染に伴っても発症します。年間100万人当たり1~10人の発症率です。別名、粘膜皮膚眼症候群(mucocutaneous ocular syndrome; SJS)や重症型多形紅斑(EM major)ともいい、一部は中毒性表皮壊死症(TEN)へ進展することもあります。

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血管性浮腫(angioedema)とは、血管透過性亢進による浮腫で、真皮下層から皮下脂肪組織に起こった蕁麻疹です。口唇と眼瞼に好発し、掻痒はないのが特徴です。クインケ浮腫、血管神経性浮腫、突発性浮腫ともいいます。遺伝性のもの(遺伝性血管浮腫、HAE)もありますが日本では極めてまれです。
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皮膚の中の小さな血管が一時的に膨らみ、血液の中の血漿が周囲に滲み出た状態をいいます。蕁麻疹は食べ物・食品添加物・花粉・ハウスダストなどのアレルギー物質が原因である内因性と、寒さ・ストレス・細菌・ペットなどのアレルギー以外のものが原因である外因性があります。食べ物が原因で、かつ運動により引き起こされる食物依存性運動誘発蕁麻疹の場合、気管が腫れるタイプの症状は急に起こると、呼吸困難がおこり窒息をすることもあります。原因不明のことも多いです。蕁麻疹発症の機序は、血管透過性が亢進し、真皮上層に浮腫を形成することによるものです。症状が6週間以内で終息するものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といいます。(日本のガイドラインでは4週間で区別しています)


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