生命保険のための医学知識

生命保険会社の査定医長として、日々の
引受と支払査定業務で気付いた病気と
手術について解説して行きます。
最近の担当保険分野は、生命保険、
医療保険、がん保険、団体医療保険、
海外旅行保険、医師賠償責任保険、
就業不能団体信用費用保険など多岐に
わたっています。
査定者や営業担当者の医学知識の向上に
少しでもお役に立てれば幸いです。

2009年05月

嘔吐などにより腹腔内圧が急激に上昇し、食道と胃の接合部(噴門部)近傍に裂傷が発生し、その部より出血をきたすものをいいます。原因は飲酒、食中毒、乗り物酔い、妊娠悪阻などがあり、症状には繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛、立ちくらみなどがあります。

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先天性出血素因のなかで最も頻度が高く、生涯にわたり皮下血腫・関節内出血・筋肉出血などの出血症状を繰り返す病気です。血友病A(第Ⅷ因子欠乏症)と、血友病B(第Ⅸ因子欠乏症)の2種類があり、それぞれ、X染色体上にある第Ⅷ因子遺伝子あるいは第因Ⅸ子遺伝子のさまざまな変異(遺伝子の欠損、挿入、点変異など)に基づき発症します。血友病は伴性劣性遺伝のため、その発症の多くは男性で見られます。予防的にそれぞれの凝固因子の血液製剤の投与が行われます。

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プロラクチンは乳腺を刺激して乳汁を分泌させる、脳下垂体から放出される刺激ホルモンです。このホルモンの分泌が異常に亢進して乳汁分泌・無排卵月経・不妊症などを起こすものを高プロラクチン血症といいます。流産後や人工妊娠中絶後、抗うつ剤や降圧剤、ピルや胃潰瘍などの薬の長期間服用ならびに脳の下垂体にできた腫瘍などが原因となります。

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