ケラトアカントーマ(keratoacanthoma)は、扁平上皮癌に類似した急速に増大する皮膚腫瘍で、毛包に由来します。偽癌性軟属腫ともいいます。中心部分が角質化し、これを包むように表皮増殖を認められます。ICD-O3コードは、M8071/1です。
2014年07月
精巣原発悪性リンパ腫
精巣原発リンパ腫(primary testicular lymphoma,PTL)は、非常にまれな疾患で、対側精巣・中枢神経(CNS)・節外再発を来たしやすく予後不良です。精巣摘出術後、リンパ腫の治療が必要となります。
圧迫骨折
圧迫骨折(compression fructure)とは、外傷や骨粗鬆症などの疾病による椎骨の崩壊をいう。圧迫骨折の原因となる疾病としては、骨粗鬆症の他に骨形成不全、骨腫瘍、感染症などがある。高齢者の圧迫骨折はほとんどが骨粗鬆症に起因している。圧迫骨折の発生は外力が縦方向に働いたときに生じるため、尻餅や転倒などにより起こる。X線検査やCT検査などで、楔状に変形した椎体骨が観察されることから容易に診断される。第11~12胸椎と第1腰椎の胸腰椎移行部に多発する。治療は、保存的治療と外科的手術が行われる。近年、経皮的椎体形成術(balloon kiphoplasty; BKP)が試みられている。これは、椎体骨に針を刺して、そこから医療用のセメント(骨セメント、ポリメチルメタクリレート)を注入して、補強固定する手術である。
橋本脳症
橋本脳症とは、甲状腺機能が正常あるいは補正されているにも関わらず精神神経症状を来たす病態です。
抗甲状腺抗体による自己免疫学的な機序が原因と考えられています。ステロイドに対する反応は良好で
す。橋本脳症の病型としては、急性脳症型、精神症状型、小脳失調型の3つの型があります。一番多い
のは急性脳症型で、意識障害、精神症状、痙攣などを主症状とし、これには辺縁系脳炎も含まれます。
硝子体手術
普通生命保険約款の手術について、一般に注射は手術給付金非該当ですが、例外があるようです。眼球注射の一部のものは該当と判断されています。すなわち眼球注射を硝子体手術に該当させ手術給付金を支払うものがあります。
加齢黄斑変性症などの病気に対して、アバスチンとルセンチスを眼球注射するときは、手術給付金該当となります。これは両眼失明が生命保険では高度障害に該当するため、あえて手厚い保護を眼科疾患には適用しようと考えたことによるようです。
アバスチン(中外製薬)ことベバシズマブは、2007年4月に承認された世界初の血管新生阻害薬です。このアバスチンの副作用のリスクを小さくして眼に使えるよう改良を加えてできたのがルセンティスです。どちらも加齢黄斑変性症に有効な抗VEGF(vascular endothelial growth factor)治療薬です。