胃粘膜が萎縮することでビタミンB12の吸収に必要な内因子が低下し、DNA合成が障害されるために起こる貧血で巨赤芽球性貧血(megaroblastic anemia; MA)の一種です。萎縮性胃炎、胃全摘出手術後や菜食主義者の人にも多く見られます。
2015年12月
悪性卵巣胚細胞腫瘍
悪性卵巣胚細胞腫瘍とは、卵巣の胚細胞(卵細胞)から発生する悪性腫瘍で、次のものがあります。卵巣悪性腫瘍全体の約8%くらいを占めるとても希な腫瘍である。
- 未分化胚細胞腫(dysgerminoma, M9060/3)
- 卵黄嚢腫瘍(yolk sac tumor, M9071/3)
- 未熟奇形腫(immature teratoma, M9080/3)
- 類皮嚢胞がん
- その他の腫瘍
卵巣嚢腫
液体が卵巣内にたまった貯留嚢胞と呼ばれるものと、腫瘍に分けらるます。貯留嚢胞は数カ月以内に自然に消えることが多いようです。一方、腫瘍は嚢胞性腫瘍と充実性腫瘍に分けられ、卵巣にできた良性の嚢胞性腫瘍を卵巣嚢腫と呼び、機能性嚢腫・単純性嚢腫・皮様嚢腫・子宮内膜症性嚢腫などがあります。自覚症状がないことが多いですが、卵管や靭帯等で茎捻転を起こした場合は激烈な痛みが出現します。