胃粘膜下腫瘍(submucosal tumor; SMT)には、筋原性腫瘍、迷入膵、神経性腫瘍、カルチノイド腫瘍、顆粒細胞腫、悪性リンパ腫、脂肪腫などがあります。いずれも胃内視鏡検査所見は、胃粘膜表面の隆起性病変として観察されます。表面は平滑なことが多くなっていますが、くぼみや潰瘍がある場合もあります。腫瘍の鑑別診断には超音波内視鏡検査(EUS)やCT検査が有用といわれています。大きさが4~5cm以上になると悪性化懸念により切除手術が行われます。消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor; GIST)も胃粘膜下腫瘍の原因の一つです。