口腔白板症(Oral Leukoplakia)とは、口腔粘膜の摩擦によって生じた、除去できない白色の板状または斑状の角化性病変をいいます。口腔白板症は前癌病変であると考えられ、その癌化率は20年以内に4~17%と報告されています。白板症のない患者と比較して、口腔白板症患者は5倍リスクが高いと言われ、特に舌側緑、舌下面、口腔底に発生した白板症で、疣状や腫瘤状の病変や潰瘍、びらんが存在するときには口腔扁平上皮癌に進展している確率が高いと考えられています。

(参考 Medscape: Dermatologic Manifestations of Oral Leukoplakia)