すりガラス陰影(ground glass opacity; GGO)とは、高分解能CT検査において肺血管や気管支構造が透見できる程度の淡い濃度上昇域をいう。次のような疾患が考えられる。

  1. 異型腺腫様過形成(AAH)
  2. 上皮内腺癌(旧BAC)(AIS)
  3. 微小浸潤性腺癌(旧BAC)(MIA)
  4. 肺胞置換型浸潤腺癌(LPA)
  5. 転移性肺腫瘍
  6. リンパ腫
  7. 限局性炎症
  8. 限局性肺線維化
  9. 限局性出血

炎症で間質性肺炎だけが起きているのであれば問題ないが、癌や前癌状態である可能性もあるため、十分な経過観察が必要である。なお、10mmを超えるようであれば切除し診断確定することが望ましいようである。